<肉体毀損> ここ何日かで、自分が都会暮らしをしていたこと、そのこと自体を忘れそうな気分に陥った。 あれからたった二週間ほどしかたっていないのに、私はそれまで大都会に住んでいたのだ。 もうずっと以前のことのように思える。 はるか昔に見た夢のような感じだ。 それくらい私にとって、東京は遠く感じられる。 あのラッシュアワーの人ごみも、高層ビルの夜景も、すべてはるかかなたにある。 《 前へ|ペイントデジタルアート美術館|次へ 》